災禍
「災禍に苦しむ」などのように使う「災禍」という言葉。
「災禍」は、音読みで「さいか」と読みます。
「災禍」とはどのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「災禍」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
災禍の意味
「災禍」には次の意味があります。
・天災や事故によって受けるわざわい。思いがけない災難。災害。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))
「災禍」をわかりやすく言うと「災害」のことです。
「災」と「禍」はどちらも「わざわい」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人々にできるのはただ震えてうずくまり、災禍が過ぎるのを待つばかり。
(出典:鎌池和馬『新約 とある魔術の禁書目録 第12巻』)
・老人や虚弱者たちは、大災禍の後では生きることは許さるべくもなかった。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『ヴァレロンのスカイラーク』)
・ここには戦争の災禍に押しつめられた、苦しい、いたましい生活がある。
(出典:和辻哲郎『歌集『涌井』を読む』)
・郊外は洪水の災禍から逃れて、田園の美しさの方は少しも害されていないのだ。
(出典:井上靖『私の西域紀行(下)』)
・文面は簡単だったが、なにか父の身辺に容易ならぬ災禍が見舞ったように思われた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
類語
・火難(かなん)
意味:火による災難。火事。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・火事(かじ)
意味:建築物や山林などが焼けること。火災。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・障害(しょうがい)
意味: さまたげること。また、あることをするのに、さまたげとなるものや状況。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・自火(じか)
意味: 自分の家から出した火事。(出典:デジタル大辞泉(小学館))
・凶事(きょうじ)
意味:縁起の悪い出来事。不吉な事。⇔吉事。(出典:出典:デジタル大辞泉(小学館))