澄まし顔
「写真撮影で澄まし顔になる」などのように使う「澄まし顔」という言葉。
「澄まし顔」は、訓読みで「すましがお」と読みます。
「澄まし顔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「澄まし顔」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
澄まし顔の意味
「澄まし顔」には次の意味があります。
・いかにも気取っている顔。とりすましている顔。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
何も気にしていないというような取り澄ました表情を作っていることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・額がぶつかるほどツラ突きあわせ、あの澄まし顔を眺めてやりたかった。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第6巻』)
・カレンは真面目ぶった澄まし顔で提案しているのだが、多分わざとだ。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 4 英雄と王』)
・取り繕った澄まし顔で空のグラスに刺さっているストローをくわえた。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒシリーズ 9 涼宮ハルヒの分裂』)
・おのぶは、ちょっと、おやめと言って耳を澄まし顔になった。
(出典:藤沢周平『夜消える』)
・「これはゆったりとしていて、とても楽なのだ」 タロスは澄まし顔でそう答えた。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 5 銀河帝国への野望』)
・さっきまで澄まし顔だったアンヌーンもいつのまにかパレードに加わっている。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える2』)
・いかに権高で、澄まし顔であろうと、孝子姫の肌に耽溺してもらわねばならない。
(出典:堀和久『春日局』)
・鏡の中では、十二歳の私が澄まし顔をして、いつものように手際よくお姫様にされていく。
(出典:高野和『七姫物語』)