漆黒
「漆黒の闇」などのように使う「漆黒」という言葉。
「漆黒」は、音読みで「しっこく」と読みます。
「漆黒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「漆黒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
漆黒の意味
「漆黒」には次の意味があります。
・黒うるしを塗ったように黒くてつやがあること。また、その色。(出典:デジタル大辞泉)
「漆黒」をわかりやすく言うと、「漆(うるし)のような、つやのある黒色」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今は漆黒より他に何も見えなかったが、そこには兼正の新しい家がある。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・そこに、漆黒のような人影が月光を背にして立っているのが見えたのだ。
(出典:ドイル/鈴木幸夫,鮎川信夫,齊藤重信訳『シャーロック・ホームズ全集(上)』)
・漆黒に近くなってきた闇のなかで、二人はしばらくじっとすわっていた。
(出典:ヴィンジ『最果ての銀河船団(上)』)
・死刑執行の用意が、この漆黒の闇のなかでとり進められていたのである。
(出典:ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』)
・漆黒の夜の女神はいつも我々と一緒に住んでいるというわけにはいかない。
(出典:ポー・エドガー・アラン『モルグ街の殺人事件』)
類語
・黒色(くろいろ)
意味:黒い色。(出典:デジタル大辞泉)
・真っ黒(まっくろ)
意味:純粋に黒いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・黒ずむ(くろずむ)
意味:黒みを帯びる。(出典:デジタル大辞泉)
・色黒(いろぐろ)
意味:色、特に肌の色が黒いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・どす黒い(どすぐろい)
意味:きたならしく黒ずんでいる。(出典:デジタル大辞泉)