湿潤
「温暖で湿潤な土地」などのように使う「湿潤」という言葉。
「湿潤」は、音読みで「しつじゅん」と読みます。
「湿潤」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「湿潤」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
湿潤の意味
「湿潤」には次の意味があります。
・水分が多く湿っていること。湿気の多いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
乾燥しておらず、湿度の高い状態などを指す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どちらかといえば、湿潤な土中では死体は腐らずに屍蝋化が進むはずです。
(出典:田口ランディ『オクターヴ』)
・ノリは湿潤していたが、それが気になるということもなかった。
(出典:東海林さだお『タコの丸かじり』)
・同じ湿潤アジアに生きた者たちの伝統的な心情にかかわっているからなのだろう。
(出典:呉善花『恋のすれちがい』)
・乾燥雪のにおいと湿潤雪のそれとははっきり違っていた。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・彼らはまず湿潤なこの地域の土地改良からはじめた。
(出典:金達寿『日本の中の朝鮮文化 2』)
類語
・多湿(たしつ)
意味:湿度が高いこと。しめりけが多いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・じめじめ
意味:湿気が多く不快なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・じとじと
意味:不快なほどひどく湿気を含んでいるさま。じっとり。(出典:デジタル大辞泉)
・浸潤(しんじゅん)
意味:液体が少しずつしみ込んでぬれること。ぬれうるおうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・みずみずしい
意味:光沢があって若々しい。また、新鮮で生気がある。(出典:デジタル大辞泉)