湯治
「湯治のため箱根へむかう」などのように使う「湯治」という言葉。
「湯治」は、音読みで「とうじ」と読みます。
「湯治」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「湯治」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
湯治の意味
「湯治」には次の意味があります。
・ 温泉に入って病気などを治療すること。(出典:デジタル大辞泉)
「湯治」を分かりやすくいうと、病気や傷の治療を目的として温泉・薬湯・石風呂などで汗を流すことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・普通の湯治客には何でもないほどの酒と女とが私を痛ましいものにする。
(出典:種田山頭火『旅日記』)
・しかしそれは昔の湯治とは少しく意味のちがったもののように思われる。
(出典:中谷宇吉郎『温泉1』)
・彼女にはさっきの湯治客の話が、やはり心にかかっているのであった。
(出典:国枝史郎『猿ヶ京片耳伝説』)
・病院だの湯治に行かない患者の数は更に多いであろうと思われるのである。
(出典:坂口安吾『人生三つの愉しみ』)
・ここでゆつくり湯治しながら、よくよく将来のことを考へてみるがいい。
(出典:太宰治『火の鳥』)
類語
・入湯(にゅうとう)
意味:湯にはいること。特に、湯泉にはいること。(出典:デジタル大辞泉)
・湯浴み(ゆあみ)
意味:湯治すること。(出典:デジタル大辞泉)
・入浴(にゅうよく)
意味:風呂にはいること。(出典:デジタル大辞泉)
・トリートメント
意味:治療。手当。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・温泉療法(おんせんりょうほう)
意味:温泉の化学的効力を利用して病気を治療する方法。(出典:精選版 日本国語大辞典)