清楚
「清楚な美しさ」などのように使う「清楚」という言葉。
「清楚」は、音読みで「せいそ」と読みます。
「清楚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「清楚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
清楚の意味
「清楚」には次の意味があります。
・飾りけがなく、清らかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
多くの場合、女性の雰囲気や容姿に対して良い意味で使います。
「清」は「けがれがないこと」、「楚」は「すっきりしていること」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この娘の制服姿を見るのは初めてだったが、清楚でよく似合う。
(出典:丈月城『カンピオーネ! 01 神はまつろわず』)
・一つのテーブルに、若い、まだ十八、九と思われる清楚な女性がただ一人坐っていた。
(出典:北杜夫『怪盗ジバコ』)
・清楚な白衣を着た改まった顔付の処女等は母親達に連れられて幾組となく町を歩いていた。
(出典:島崎藤村『新生』)
・白鳥のように清楚な女性が、踊りの輪から離れて、静かに立っている。
(出典:加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』)
・目の前にいる波潟早紀は清楚ささえ感じさせる美しい娘だった。
(出典:馳星周『生誕祭(上)』)
類語
・可憐(かれん)
意味:姿・形がかわいらしく、守ってやりたくなるような気持ちを起こさせること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・清純(せいじゅん)
意味:清らかで素直なこと。世の中のけがれにそまっていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・楚々(そそ)
意味:清らかで美しいさま。可憐(かれん)で美しいさま。多く若い女性についていう。(出典:デジタル大辞泉)
・ピュア
意味:まじりけのないさま。純粋。また、けがれがないさま。純潔。(出典:デジタル大辞泉)
・純白(じゅんぱく)
意味:まじりけがなく清いこと。けがれのないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)