清廉
「清廉な人柄」などのように使う「清廉」という言葉。
「清廉」は、音読みで「せいれん」と読みます。
「清廉」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「清廉」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
清廉の意味
「清廉」には次の意味があります。
・心が清く私欲のないこと。行ないがいさぎよく、私利私欲をはかる心がないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「清廉な人柄」は「心が清く私欲のない性質」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・正直や清廉では現在食って行くことも出来ないのを強く感じていた。
(出典:黒島伝治『窃む女』)
・そんな清廉な人物であるのに、どういうわけか母とは折合いが悪かった。
(出典:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』)
・両親は子供たちに、野の草花のように清廉な一生を送れと願ったのである。
(出典:井田真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』)
・問題は、ジェフリー卿が清廉の士として知られていることだった。
(出典:バークレー『愛のサマーヴィル1 夢見た騎士』)
・松平定信の方策は清廉潔白な改革と思っていただけに余計怒りがつのる。
(出典:高橋克彦『だましゑ歌麿』)
類語
・高潔(こうけつ)
意味:人柄がりっぱで、利欲のために心を動かさないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・潔癖(けっぺき)
意味: 不正なことをひどくきらう性質。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・無欲(むよく)
意味:欲のないこと。欲ばらないこと。むさぼる心のないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・廉直(れんちょく)
意味: 潔白で正直なこと。正直で曲がったことをしないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ストイック
意味:克己的、禁欲的なさま。(出典:デジタル大辞泉)