清らか
「清らかな流れ」などのように使う「清らか」という言葉。
「清らか」は、訓読みで「きよらか」と読みます。
「清らか」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「清らか」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
清らかの意味
「清らか」には次の意味があります。
・けがれなく澄みきって美しいさま。清純なさま。(出典:デジタル大辞泉)
自然や、人の中に、存在している何か、を形容しています。「清らかさ」のように名詞として使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・この池が象徴として深く、清らかにできていることに私は感謝している。
(出典:ソロー /神原栄一訳『森の生活』)
・赤人はこのような清らかな美を自然に見出し、それを求めているのです。
(出典:久松潜一 『万葉集入門』)
・人生のあらゆる良いもの、美しいもの、清らかなものに引きつけられる。
(出典:倉田百三 『生活と一枚の宗教』)
・結婚の前のことは、今、思いだしてもみんな清らかな面をもっていた。
(出典:モーリアック /遠藤周作訳 『テレーズ・デスケルウ』)
・神や幼児の清らかさではなく、汚れを知った人間の持つきれいさであった。
(出典:井上靖 『崖 下』)
・崖を下りて停車場の方へ行く道傍には清らかな小流が音を立てゝ流れて居た。
(出典:寺田寅彦 『写生紀行』)
・幸福の湯気が彼女の眼をうるおして、涙に清らかさとやさしさを与えた。
(出典:ケッセル /堀口大學訳『昼顔』)
・私は未だ甞てそんな清らかな純な空を見たことがないような気がした。
(出典:豊島与志雄 『楠の話』)