深遠
「深遠な理由」などのように使う「深遠」という言葉。
「深遠」は、音読みで「しんえん」と読みます。
「深遠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「深遠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
深遠の意味
「深遠」には次の意味があります。
・奥深くて容易に理解が及ばないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「深遠」は、理解できないほど奥深いことを表す際に使われます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは深遠なる根相学によるものであって、まったく別の問題である。
(出典:山田風太郎『忍法笑い陰陽師』)
・これはなかなかに深遠な命題であって、大衆団交は容易に完成を見ない。
(出典:開高健『私の釣魚大全』)
・私から云うならば前論士の如きにいずれの教理が深遠なるや見当も何もつくものではないのである。
(出典:宮沢賢治『ビジテリアン大祭』)
・仏教は釈尊が坐禅の結果認識された、人間と宇宙を結ぶ深遠な教えである。
(出典:横尾忠則『わが坐禅修行記』)
・彼女とぼくの間にはもっともっと深遠で不思議な感情の交流があるように思えた。
(出典:東海林さだお『ショージ君の青春記』)
類語
・深奥(しんおう)
意味:非常に奥が深いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・深淵(しんえん)
意味:奥深く、底知れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・深甚(しんじん)
意味:意味や気持ちなどが非常に深いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・玄奥(げんおう)
意味:奥深くて、はかり知れないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・玄妙(げんみょう)
意味:道理や技芸などが、奥深く微妙なこと。(出典:デジタル大辞泉)