淫靡
「淫靡な視線」などのように使う「淫靡」という言葉。
「淫靡」は、音読みで「いんび」と読みます。
「淫靡」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「淫靡」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
淫靡の意味
「淫靡」には次の意味があります。
・男女の関係、風俗などが乱れていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
男女のやり取りで、刺激的なものを示す言葉になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それに、田舎は存外猥褻わいせつで淫靡いんびで不潔であるということもわかってきた。
(出典:田山花袋『田舎教師』)
・ドレスは香奈の体の線をこれ以上ないくらい美しく淫靡いんびに見せていた。
(出典:サタミシュウ『私の奴隷になりなさい』)
・一人用の狭いベッドの上で、その淫靡いんびなプレイは進められていった。
(出典:乾くるみ『Jの神話』)
・まだ日があるうちからする行為は、とても淫靡いんびなことのように思えた。
(出典:乾くるみ『リピート』)
・いくつもの淫靡な視線が彼女目がけて飛んでいるのを感じて愕然がくぜんとする。
(出典:阿刀田高『三角のあたま』)
類語
・猥雑(わいざつ)
意味:みだらで下品なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・猥褻(わいせつ)
意味:みだらなこと。いやらしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ポルノグラフィティー
意味:性行為の描写を売り物にした読み物・絵画・写真・映画など。(出典:デジタル大辞泉)
・淫ら(みだら)
意味:性に関してふまじめで、だらしのないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・官能的(かんのうてき)
意味:性的感覚をそそるさま。肉感的。(出典:デジタル大辞泉)