海原
「海原をみつめる」などのように使う「海原」という言葉。
「海原」は、訓読みで「うなばら」と読みます。
「海原」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「海原」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
海原の意味
「海原」には次の意味があります。
・広々とした海。(出典:デジタル大辞泉)
海だけでなく、湖や沼や池などの広々とした水面を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・暗い海原を見つめる顔に、複雑な表情が交錯するのはそのためであった。
(出典:菊地秀行『妖戦地帯1 淫鬼篇』)
・海が見えて来たとき、すべての人の目は沖にむかい、海原の上を捜した。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(中) 地の果ての燈台』)
・南風が潮の香をのせてやって来た、それは青々とした海原の風であった。
(出典:蘭郁二郎『蝱の囁き』)
・海原を僕はていねいに探したのだが、エマニュエルの姿は見えなかった。
(出典:片岡義男『波乗りの島』)
・ナンシー・ホーソーンは人生の大海原で自らの航路を定めねばならない。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『女のいない男たち/ヘミングウェー短編集2』)
類語
・海(うみ)
意味:地球上の陸地でない部分で、全体が一続きになって塩水をたたえている所。(出典:デジタル大辞泉)
・大洋(たいよう)
意味:大きい海。広い海。(出典:デジタル大辞泉)
・海洋(かいよう)
意味:海水をたたえている陸地以外の地球表面の凹地。海。(出典:日本国語大辞典)
・絶海(ぜっかい)
意味:陸地から遠く離れた海。遠海。(出典:デジタル大辞泉)
・領海(りょうかい)
意味:国家の領域の一部で、海岸に沿って一定の幅をもつ帯状の海域。(出典:デジタル大辞泉)