浅薄
「浅薄な考え方だ」などのように使う「浅薄」という言葉。
「浅薄」は、音読みで「せんぱく」と読みます。
「浅薄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「浅薄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
浅薄の意味
「浅薄」には次の意味があります。
・考えや知識が浅く行き届いていないこと。また、そのさま。あさはか。(出典:デジタル大辞泉)
「浅薄な考え方だ」は「浅い考え方だ」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・現実の女はみな浅薄なコンヴェンショナルな女ばかりなのかもしれない。
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)
・反対に、低くて平坦な岸は、彼がその側では浅薄なことを証明している。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
・そうしなかったら、浅薄で説得力のないものになってしまうでしょう。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集4-8 資料・怪奇小説の執筆について』)
・しかしこの解釈が浅薄であり、真の説明になっていないことは明白である。
(出典:萩原朔太郎『詩の原理』)
・わかったつもりの浅薄な理解より、わからないと知るほうがいいからである。
(出典:細川亮一『ハイデガー入門』)
類語
・疎い(うとい)
意味:(「…にうとい」の形で)そのことについての知識や理解が不十分である。(出典:デジタル大辞泉)
・浅慮(せんりょ)
意味:考えの浅いこと。あさはかな考え。(出典:デジタル大辞泉)
・短慮(たんりょ)
意味:考えがあさはかなこと。思慮の足りないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・認識不足(にんしきぶそく)
意味:ある物事について、正しい判断を下すための知識・理解などに欠けること。(出典:デジタル大辞泉)
・珍紛漢(ちんぷんかん)
意味:言葉や話がまったく通じず、何が何だか、さっぱりわけのわからないこと。また、そのさま。ちんぷんかんぷん。(出典:デジタル大辞泉)