浄財
「浄財を集める」などのように使う「浄財」という言葉。
「浄財」は、音読みで「じょうざい」と読みます。
「浄財」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「浄財」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
浄財の意味
「浄財」には次の意味があります。
・寺社や慈善事業などに寄付する金銭。(出典:デジタル大辞泉)
利得や報酬などは考えないで寄贈する金銭のことをいいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・諸国を行脚し、浄財を集めて、自分の寺に釣り鐘を寄進するのが夢であった。(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 22 清姫おりょう』)
・山上の社殿は、貧しい人々の浄財によって建立されたものにしては、意外に立派な構えであった。(出典:柴田錬三郎『(柴錬立川文庫4) 忍者からす』)
・村の者から浄財を吸い上げて、金勘定しながらふんぞり返ってる。(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・宗派を超越した浄財応募運動ではあったが、臨済宗系統と浄土宗系統の寺の多くが椿宗和尚に協賛した。(出典:新田次郎『槍ヶ岳開山』)
・凶年になれば浄財集めはむずかしくなる。(出典:新田次郎『槍ヶ岳開山』)
類語
・寄付金(きふきん)
意味:事業の遂行に関係ない者に対する支出で、見返りを要求しない金銭。(出典:会計用語キーワード辞典)
・義捐金(ぎえんきん)
意味:災害などの被害を受けた人の生活を支えるために、日本赤十字社や中央共同募金会などの団体に寄せられる寄付金。(出典:デジタル大辞泉)
・献金(けんきん)
意味:ある目的に役立ててもらうように、金銭を献上すること。(出典:デジタル大辞泉)
・醵金(きょきん)
意味:ある目的のために金を出し合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・寄進(きしん)
意味:神社や寺院に金銭や物品を寄付すること。(出典:デジタル大辞泉)