流言飛語
「流言飛語が乱れ飛ぶ」などのように使う「流言飛語」という言葉。
「流言飛語」は、音読みで「りゅうげんひご」と読みます。
「流言飛語」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「流言飛語」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
流言飛語の意味
「流言飛語」には次の意味があります。
・口づてに伝わる、根拠のない情報。(出典:デジタル大辞泉)
「流言飛語」とは、実際には嘘であるが、本当のことのように流れてしまった情報や噂話のことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・言論の自由が封鎖されているもんだから色々な流言飛語が乱れ飛ぶので、夫が社会不安の本質だというのである。(出典:戸坂潤『社会時評』)
・その結果、流言飛語がロンドン中に溢あふれ、人々は情報の渦に巻き込まれていく。(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
・もちろんそれを信ずる人ばかりではなかったが、戦いが終ってすべてがあきらかになってみると、戦争中にデマだの流言飛語だのといわれたことのほとんどすべては事実であった。(出典:光瀬龍『紐育、宜候-SF〈太平洋戦争〉』)
・もう未確認情報、流言飛語、ウワサ、中傷の嵐です。(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿6 夜光曲』)
・治安維持法はね、これは確か、関東大震災が起きて、世情が不安定になった時に、急いで作った法律らしいんだな。そして流言飛語を飛ばす者を厳罰に処したり、ま、いろんなことをしたらしいよ。(出典:三浦綾子『銃口』)
類語
・誤報(ごほう)
意味:まちがった知らせ。報道されたことが事実と違っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・流言(りゅうげん)
意味:根も葉もないうわさを言いふらすこと。また、そのうわさ。デマ。(出典:デジタル大辞泉)
・風評(ふうひょう)
意味:世間であれこれ取りざたすること。また、その内容。うわさ。(出典:デジタル大辞泉)
・ガセネタ
意味:事実でない、うその情報。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・作り話(つくりばなし)
意味:ないことをいかにも本当らしく作った話。また、事実ではなく想像で作った話。うその話。(出典:デジタル大辞泉)