流氷
「大きな流氷」などのように使う「流氷」という言葉。
「流氷」は、音読みで「りゅうひょう」と読みます。
「流氷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「流氷」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
流氷の意味
「流氷」には次の意味があります。
・風や海流などの影響で漂流している海氷。(出典:百科事典マイペディア)
流氷をわかりやすく言うと「海に浮く氷の塊」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・案のじょう、やや大きな流氷が霧の中からいくつも姿を現わしはじめた。
(出典:ヴェルヌ/村上啓夫訳『海底二万リーグ(下)』)
・大きな流氷の上に、まさに黒いごみをぶちまけたように鳥の群れがいる。
(出典:小林信彦『ビートルズの優しい夜』)
・北海道には何度もきたが、まだ流氷は見たことがなかったのである。
(出典:開高健『ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説』)
・土地の人にとって流氷がどれほど迷惑な存在であるかを思い知らされる。
(出典:宮脇俊三『終着駅は始発駅』)
・けれども、その土地に住む人にとって、雪とは、そして流氷とは何なのか。
(出典:宮脇俊三『終着駅は始発駅』)
類語
・浮氷(ふひょう)
意味:水上に浮いている氷塊(出典:精選版 日本国語大辞典)
・氷原(ひょうげん)
意味:広い範囲が厚い氷の層によって覆(おお)われた地域。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・氷山(ひょうざん)
意味:海上に浮遊する陸氷起源の大きな氷塊(出典:百科事典マイペディア)
・氷河(ひょうが)
意味:地上に降り積もった雪がしだいに厚い氷の塊となり、重力によって流動するようになったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・氷床(ひょうしょう)
意味:大陸の全体を広く覆って発達する氷河。(出典:デジタル大辞泉)