注連縄
「注連縄を張る」などのように使う「注連縄」という言葉。
「注連縄」は、難読漢字であり「しめなわ」と読みます。
「注連縄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「注連縄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
注連縄の意味
「注連縄」には次の意味があります。
・上代、神聖な場所を区切るしるしとして引き渡す縄。のち、神前に引き、また、新年の飾りとする。しめなわ。しりくべなわ。(出典:デジタル大辞泉)
「注連縄」をわかりやすく言うと「神域を護るための縄張り、通せんぼを具体化したもの」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・短冊のようなものを付けている注連縄も試してみましたが、やはり、これもフリーパスです。
(出典:大川隆法『神秘の法』)
・注連縄で囲まれた畳三畳ほどの広さの輪の中に、金毛美しい一匹の獣がいた。
(出典:柴村仁『我が家のお稲荷さま第1巻』)
・夢中になって薬草を探しているうちに、八丁標の注連縄の前にやってきた。
(出典:貴志祐介『新世界より』)
・御神体の緑がかった石に注連縄が巻かれて、木の祭壇の上に置かれていた。
(出典:板東眞砂子『死国』)
・紅白の注連縄の張られたゴールに向っての直線走路上で、珍事が起った。
(出典:柴田錬三郎『岡っ引どぶ 巻三』)
類語
・結界(けっかい)
意味:修法によって一定の地域に外道・悪魔が入るのを防ぐこと。(出典:デジタル大辞泉)
・盛り塩(もりじお)
意味:飲食店・寄席(よせ)などの客商売で、縁起を祝って入り口に塩を盛ること。(出典:デジタル大辞泉)
・神域(しんいき)
意味:神社の境内。(出典:デジタル大辞泉)
・境内(けいだい)
意味:神社・寺院の敷地内。(出典:デジタル大辞泉)
・お祓い(おはらい)
意味:神に祈ってけがれを清め、災厄を取り除くこと。また、そのための神事。(出典:デジタル大辞泉)