注視
「今後の動向を注視する」などのように使う「注視」という言葉。
「注視」は、音読みで「ちゅうし」と読みます。
「注視」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「注視」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
注視の意味
「注視」には次の意味があります。
・注意深くじっと見ること。(出典:デジタル大辞泉)
「注視」の「注」は一つの箇所に集中させるという意味で、「視」は注意して意識的に見るという意味なので、「注視」は集中し注意して意識的見つめることを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・師の松伯が無言で自分を注視しているのを感じたが、目を上げなかった。
(出典:藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』)
・改めて注視すると、それら全てが矢傷、刀傷であることがすぐにわかる。
(出典:九里史生『SAO Web 0405 第七章02~転生Ⅱ』)
・職員全員がたちあがったまま、真剣なまなざしでわたしを注視していた。
(出典:下田治美『愛を乞うひと』)
・皿を持って足ぶみする人、前方注視のためアゴがあがったきりの人もいる。
(出典:東海林さだお『タコの丸かじり』)
・遺体には目を向けることができず、鑑識用の検査機器だけを注視する。
(出典:ダン・ブラウン『ダヴィンチ・コード(上)』)
類語
・凝望(ぎょうぼう)
意味:目をこらしてながめること。じっと遠くを見つめること。(出典:デジタル大辞泉)
・凝視(ぎょうし)
意味:目をこらして見つめること。(出典:デジタル大辞泉)
・監視(かんし)
意味:警戒して見張ること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・見入る(みいる)
意味:気をつけて見る。じっと見つめる。また、見とれる。(出典:デジタル大辞泉)
・見守る(みまもる)
意味:無事であるように注意しながら見る。また、なりゆきを気をつけながら見る。(出典:デジタル大辞泉)