スポンサーリンク

泣いて馬謖を斬るとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

泣いて馬謖を斬る

「泣いて馬謖を斬る思いで決断する」などのように使う「泣いて馬謖を斬る」という言葉。

「泣いて馬謖を斬る」は、「ないてばしょくをきる」と読みます。

「泣いて馬謖を斬る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「泣いて馬謖を斬る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

泣いて馬謖を斬るの意味

「泣いて馬謖を斬る」には次の意味があります。

規律を保つためには、たとえ愛する者であっても、違反者は厳しく処分することのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

言い換えると、例えどんなに大切に思っている相手でも、規律やルールを破ったなら私情を捨てて罰するよりほかはない、ということです。
この言葉は中国の歴史書『三国志』から生まれた言葉です。
馬謖とは武将のことで、蜀の国の軍師である諸葛孔明の部下です。
馬謖が「街亭の戦い」で命令に背き戦略を誤ったことで、蜀軍は魏軍に惨敗してしまいました。
馬謖は諸葛孔明が実の子のように可愛がっていた部下でしたが、軍の規律を守り責任を取らせるためには、泣きながらでも処刑するしかなかったという話から、この言葉が生まれました。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・鬼よ蛇よと罵られても、泣いて馬謖を斬るほかに、父の選ぶ道はなかったのでしょう。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 下』)

・本来ならば、泣いて馬謖を斬るべきところであるが、それではまた、あまりに芝居が過ぎるとの非難もあらう。
(出典:岸田国士『戯曲二十五篇を読まされた話』)

・笛吹親方は、泣いて馬謖を斬る思いで、御前山の破門を決意したのであった。
(出典:もりたなるお『土俵に棲む鬼 相撲小説集』)

泣いて馬謖を斬るの格言どおり、舞の告発により、原素子も処罰の対象となった。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 11-5121小隊の日常II』)

泣いて馬謖を斬るという故事のように、遊びほうけてばかりの息子を家から追い出す決心をした。

類語

断腸の思い(だんちょうのおもい)
意味:はらわたがちぎれるほど、悲しくつらい思い。(出典:デジタル大辞泉)

冷徹(れいてつ)
意味:感情に左右されることなく、冷静に物事を見通すこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

ドライ(dry)
意味:感傷や人情に動かされないで万事合理的に割り切るさま。現実的なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

心を鬼にする(こころをおににする)
意味:かわいそうだと思いながら、厳しい態度をとる。(出典:デジタル大辞泉)

可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
意味:子供がかわいいなら、甘やかさないで、世の中のつらさを経験させたほうがよい。(出典:デジタル大辞泉)

タイトルとURLをコピーしました