汚濁
「汚濁した湖」などのように使う「汚濁」という言葉。
「汚濁」は、音読みで「おだく」と読みます。
「汚濁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「汚濁」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
汚濁の意味
「汚濁」には次の意味があります。
・よごれ濁ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
水質などが汚れていることの他にも、「けがらわしいこと」を意味する場合もあります。
「汚濁」は「おじょく」とも読みます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・街の真中に川が流れているのは、いくら汚濁の水といえどもいいものである。
(出典:久坂葉子『華々しき瞬間』)
・工場の進出等によって水質の汚濁が進み、多摩川は息も絶え絶えになってしまった。
(出典:森村誠一『棟居刑事の推理』)
・パザムシティは賭博と酒、犯罪の街、悪と汚濁の快楽の都なのである。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 4 暗黒邪神教の洞窟』)
・自分がいかに汚濁した社会に身を置いていたかを、しみじみと感じていた。
(出典:半村良『英雄伝説』)
・このうえもなく豊かな自然の中に唯一つ、住民だけが汚濁にまみれていたこの惑星。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 12 銀河私掠船団』)
類語
・汚染(おせん)
意味:汚れること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・公害(こうがい)
意味:事業活動などの人為的な原因から、地域住民や公共一般がこうむる被害や、自然環境の破壊。(出典: デジタル大辞泉 )
・悪臭(あくしゅう)
意味:不快なにおい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・汚損(おそん)
意味:物が汚れたり傷んだりすること。(出典:デジタル大辞泉)