汚名
「汚名を返上する」などのように使う「汚名」という言葉。
「汚名」は、音読みで「おめい」と読みます。
「汚名」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「汚名」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
汚名の意味
「汚名」には次の意味があります。
・悪い評判。不名誉な評判。(出典:デジタル大辞泉)
「汚名挽回」という使い方は誤用とされており、正しくは「汚名返上」もしくは「名誉挽回」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どんな汚名を着ても自分がしなければならないことだと決意している。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第6巻 「獅子の胎動」』)
・私が受けた依頼は、疑いをかけられた隠館さんの汚名をそそぐことです。
(出典:西尾維新『忘却探偵シリーズ 1 掟上今日子の備忘録』)
・ただ邪悪な異界の魔物を使ったという汚名だけが歴史に残ることになる。
(出典:水野良『ロードス島伝説 太陽の王子、月の姫』)
・それには賊将の汚名から逃れることのできた彼の面目が躍如としていた。
(出典:新田次郎『新田義貞(下)』)
・その家茂公にまで〈朝敵〉の汚名が及ぶのはどうしても我慢がならない。
(出典:綱淵謙錠『斬(ざん)』)
類語
・悪名(あくめい)
意味:悪い評判。よからぬうわさ。あくみょう。(出典:デジタル大辞泉)
・面汚し(つらよごし)
意味:その人の属する社会や仲間の名誉を傷つけること。面目を失わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・恥曝し(はじさらし)
意味:恥を世間にさらけ出すこと。また、その人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・汚点(おてん)
意味:好ましくない点。不名誉な点、きず。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不名誉(ふめいよ)
意味:評判を悪くすること。名誉が傷つくこと。また、そのさま。不面目。(出典:精選版 日本国語大辞典)