汗ばむ
「少し汗ばむ」などのように使う「汗ばむ」という言葉。
「汗ばむ」は、訓読みで「あせばむ」と読みます。
「汗ばむ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「汗ばむ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
汗ばむの意味
「汗ばむ」には次の意味があります。
・汗がにじみ出てからだがじっとりする。(出典:デジタル大辞泉)
「汗ばむ」をわかりやすく言うと「汗で体が湿り気を帯びる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・裸でいても、ライトの熱のために汗ばんでくる、スタジオの中であった。
(出典:梶山季之『罠のある季節』)
・天気がいいので、しばらく歩くうちにセーターの下の肌が汗ばんできた。
(出典:片山恭一『雨の日のイルカたちは』)
・体を抱いても皮膚は冷えていることが多く、汗ばむようなことはない。
(出典:吉村昭『法師蝉』)
・しかし膝の上に置いたこぶしの内側は、じっとりと汗ばんでいるらしい。
(出典:半村良『産霊山秘録 上の巻』)
・手を握られて、手が汗ばんでくると、わたしはそのことばかり考えていた。
(出典:夏石鈴子『バイブを買いに』)
類語
・汗する(あせする)
意味:汗をかく。懸命に努力することなどにいう。(出典:デジタル大辞泉)
・発汗(はっかん)
意味:汗が出ること。汗を出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・流汗(りゅうかん)
意味:汗を流すこと。また、流れ出る汗。(出典:デジタル大辞泉)
・汗を流す(あせをながす)
意味:汗をかく。冷汗をかくことにもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・汗水(あせみず)
意味:はなはだしく汗をかくこと。汗が水のように流れ出ること。汗びっしょりになること。また、はなはだしくかいた汗。(出典:精選版 日本国語大辞典)