気配り
「気配りができる同僚」などのように使う「気配り」という言葉。
「気配り」は、「気」が音読み、「配り」が訓読みで「きくばり」と読みます。
「気配り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気配り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
気配りの意味
「気配り」には次の意味があります。
・あれこれ気を使うこと。手抜かりがないように注意すること。心づかい。配慮。(出典:デジタル大辞泉)
「気配り」をわかりやすくいうと、周りのことを気にかけながら考えて動くという意味になります。「気配り」をする対象は人だけでなく物事など、さまざまです。
不足や失敗がないように気をつけるという意味もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ああいう細やかな気配りができたら、僕の人生も相当変わったものになっていただろうと、空々は思うのだった。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 2 悲痛伝』)
・その服装の気配りは別として、病院の中の雰囲気は必ずしも居心地がよさそうだとは思えなかった。
(出典:泡坂妻夫『毒薬の輪舞』)
・彼女が息も切らさずについてくるので、女性への気配りなど忘れているようだ。
(出典:喬林知『今日からマ王 第10巻 外伝 「お嬢様とは仮の姿!」』)
・こんな気配りのできる自分に思わず自賛の境地に達したくなるほどさ。
(出典:谷川流『6 涼宮ハルヒの動揺』)
・七面鳥は焼け過ぎないように細かい気配りをして、懇ろにローストしたいものです。
(出典:本間千枝子『アメリカの食卓』)
類語
・思い遣り(おもいやり)
意味:他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち。同情。(出典:デジタル大辞泉)
・気遣い(きづかい)
意味:あれこれと気をつかうこと。心づかい。(出典:デジタル大辞泉)
・心遣い(こころづかい)
意味:あれこれと気を配ること。心配り。配慮。(出典:デジタル大辞泉)
・思慮(しりょ)
意味:十分に考え思うこと。注意をはらって考え判断すること。おもんぱかり。考え。思考。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・配慮(はいりょ)
意味:心をくばること。心づかい。心配。(出典:精選版 日本国語大辞典)