気負う
「気負った様子がない」などのように使う「気負う」という言葉。
「気負う」は、訓読みで「きおう」と読みます。
「気負う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気負う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
気負うの意味
「気負う」には次の意味があります。
・自分こそはと意気ごむ。気持ちがはやって勇み立つ。(出典:デジタル大辞泉)
「気負う」をわかりやすく言うと「負けないように一所懸命になる」という意味です。
「気負わずに」は否定の「ず」がついた言葉で、「肩の力を抜いて冷静に」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ はじめての三段目というのに、気負ったがために棒にふってしまった。
(出典:石井代蔵『千代の富士一代』)
・朝部は自信たっぷりな態度で言い、挑いどむような気負った視線を向けていた。
(出典:半村良『闇の中の系図』)
・今日、こんな風なのは、八環の面倒を見なければと気負っているせいだろうか。
(出典:友野詳『妖魔夜行 闇より帰りきて』)
・高校や大学のころって、どうしてみんなあんなに気負ってるんでしょうね。
(出典:姫野カオルコ『終業式』)
・ 私は、何事についても手心を加えず、恐れることなく、気負わずに意見を述べたい。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録(2)』)
類語
・意気込む(いきごむ)
意味:進んでしようとして、 奮いたつ。はりきる。(出典:デジタル大辞泉)
・気負い立つ(きおいたつ)
意味:ある物事に立ち向かお うとしてひどく意気ごむ。勇み立つ。きおいこむ。(出典:デジタル大辞泉)
・張り切る(はりきる)
意味:元気や気力が 満ちあふれる。意気込む。(出典:デジタル大辞泉)
・勇み立つ(いさみたつ)
意味:勇気を奮い起こし勢い こむ。気負いたつ。奮起する。元気づく。(出典:デジタル大辞泉)
・逸る(はやる)
意味:早く実現させたくて気持ちばかりあせる。(出典:大辞林 第三版)