殺陣
「殺陣の稽古をつける」などのように使う「殺陣」という言葉。
「殺陣」は、音読みで「たて」と読みます。
「殺陣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「殺陣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
殺陣の意味
「殺陣」には次の意味があります。
・演劇や映画などで、格闘、斬り合い、捕り物などの場面や演技の型。たちまわり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「殺陣」は「さつじん」と読むことも出来ます。意味は「映画、芝居などの乱闘、斬り合いの場面。立回り。たて。(出典:精選版 日本国語大辞典)」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・手の振り一つにさえピシッとシンが通っていて、まるで殺陣でも見ているようだ。
(出典:家田荘子『極道の妻たち』)
・計算された殺陣以上の、本気とも思える打ち込み合いが観客のド肝を抜いた。
(出典:香月日輪『大江戸妖怪かわら版3 封印の娘』)
・ただし殺陣のシーンになると、祖母の突っこみは集中豪雨並みとなる。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 2-5121小隊の日常』)
・最後には三人が音楽にあわせてのんびりした殺陣を演じる。
(出典:筒井康隆『不良少年の映画史 PART1』)
・新国劇出身の役者はだいたいにおいて、殺陣、チャンバラを得意とする。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
類語
・ちゃんばら
意味:《「ちゃんちゃんばらばら」の略》刀で斬り合うこと。また、それを見せ場とする芝居や映画。剣劇。(出典:デジタル大辞泉)
・剣劇(けんげき)
意味:刀で切り合う場面を見せ場とする演劇や映画。ちゃんばら劇。(出典:デジタル大辞泉)
・立ち回り(たちまわり)
意味:演劇・映画などで、切り合いや殴り合いなどの場面。殺陣。(出典:デジタル大辞泉)
・乱戦(らんせん)
意味:敵味方入り乱れて戦うこと。乱軍。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・活劇(かつげき)
意味:芝居や映画の立ち回りのように激しい実際の乱闘や、劇の展開を思わせるような波乱。(出典:精選版 日本国語大辞典)