残渣
「植物の残渣」などのように使う「残渣」という言葉。
「残渣」は、音読みで「ざんさ」と読みます。
「残渣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「残渣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
残渣の意味
「残渣」には次の意味があります。
・濾過(ろか)したあとなどに残ったかす。(出典:デジタル大辞泉)
「残渣」は、主要な部分以外の、残りの部分を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だがあえてその手段に訴えなかったところに、彼の良心の残渣があった。
(出典:森村誠一『恐怖の骨格』)
・一方で、日本的な残渣をひきずっている旧世代を軽蔑するのが普通だ。
(出典:帚木蓬生『受精』)
・生命は針の尖端ほどの残渣さえ、この廃屋の中にとどめていなかった。
(出典:高木彬光『妖術師』)
・もう内蔵助の胸中に去った者への離恨の残渣は消え失せていた。
(出典:池宮彰一郎『四十七人の刺客(上)』)
・ところが、牛乳を鑵からあけてしまうと、彼女は、ふと鑵の底に、緑色をした残渣のあるに気附いた。
(出典:小酒井不木『誤った鑑定』)
類語
・粕(かす)
意味:よい所、必要な部分を取り去ったあとの残り。(出典:デジタル大辞泉)
・余り(あまり)
意味:使ったり処理したりしたあとになお残ったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・残り(のこり)
意味:残ること。また、残ったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・残余(ざんよ)
意味:のこり。あまり。(出典:デジタル大辞泉)
・屑(くず)
意味:いい部分を取ったあとの残りかす。(出典:デジタル大辞泉)