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死に体とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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死に体

「死に体同然の企業」などのように使う「死に体」という言葉。

「死に体」は、音読みで「しにたい」と読みます。

「死に体」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「死に体」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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死に体の意味

「死に体」には次の二つの意味があります。

1 相撲で、両者がほとんど同体に倒れたとき、つま先が上を向いて足の裏が返り、立ち直れないと判断された状態。
2 (比喩的に)個人や組織が支持基盤を失って倒れそうである状態をいう。レイムダック。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

死に体の意味①「相撲で、両者がほとんど同体に倒れたとき、つま先が上を向いて足の裏が返り、立ち直れないと判断された状態。」

「死に体」の一つ目の意味は「相撲で、両者がほとんど同体に倒れたとき、つま先が上を向いて足の裏が返り、立ち直れないと判断された状態。」です。

相撲用語の一つで、取組の際に重心を失って相撲がもはや取れない状態を表しています。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・本場所の土俵で、この死に体をとられて負けた相撲が、都合六番もある。
(出典:もりたなるお『金星 相撲小説集』)

・ただし下の力士が“死に体”ではなく、まだ反撃能力が残されていると見なされた場合、“つき手”と判定されて上の力士の負けになる。
(出典:近藤唯之『勝負師語録』)

・「弱った」 冴えてしまった目を天井へ、力山は死に体に終る、土俵際の詰めの悪さを思い悩んだ。
(出典:もりたなるお『金星 相撲小説集』)

死に体の解釈をめぐって、ひと悶着あったようだ。

死に体の意味②「(比喩的に)個人や組織が支持基盤を失って倒れそうである状態をいう。レイムダック。」

「死に体」の二つ目の意味は「(比喩的に)個人や組織が支持基盤を失って倒れそうである状態をいう。レイムダック。」です。

個人や組織などが影響力を失い、回復不可能の状態ということです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・この会社は死に体同然で、わたしが入社する前からすでにおかしかった。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(上)』)

死に体の日本を蚊帳の外に、次の戦争はすでに始まっているのだよ。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)

・ここに運ばれた時点で死に体だったのだが、よくも終わるまで保ったものだ。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』)

・音をたてて頭部が前方へのめり、怪物は直立姿勢を死に体に選んだ。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター4 エイリアン黙示録』)

・それは、すでに死に体になった老人の腕から、支えの杖をも奪い取る作戦だった。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(上)』)

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