歴任
「重職を歴任する」などのように使う「歴任」という言葉。
「歴任」は、音読みで「れきにん」と読みます。
「歴任」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「歴任」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
歴任の意味
「歴任」には次の意味があります。
・次々に各種の官職に任命されて勤めてきたこと。(出典:デジタル大辞泉)
「重職を歴任する」とは「重要な役目を次々に任命されて勤める」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・明治の外交官として小村ほど重要なポストを歴任した人物も少なかろう。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(上)』)
・精力的に執筆活動をしながら明治大学教授、日本ペンクラブ会長を歴任。
(出典:中村光夫『明治文学史』)
・その後、子威は科挙に合格し、役人になって各地の県令を歴任した。
(出典:駒田信二『中国怪奇物語〈神仙編〉』)
・職員の中には定年まで地方の営業所長ばかりを歴任して終わる者もおり、なかなか東京へ出て来る機会もない。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・日本美術連盟委員長などの要職を歴任し、日本美術界発展に大きな功績を残した。
(出典:池田弥三郎『手紙のたのしみ』)
類語
・重任(じゅうにん・ちょうにん)
意味:任期が終わったのち、同じ職務・任務に続いて就くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・兼任(けんにん)
意味:一人で二つ以上の職務を兼ねること。兼務。(出典:デジタル大辞泉)
・兼務(けんむ)
意味:本務のほかに他の職務を兼ねること。また、その職務。兼任。(出典:デジタル大辞泉)
・更任(こうにん)
意味:改めて任じること。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・複業(ふくぎょう)
意味:複数の本業を持つこと。副業のような片手間仕事としてではなく、生業として別の業種を二つ以上兼務すること。(出典:デジタル大辞泉)