歳入
「国家歳入」などのように使う「歳入」という言葉。
「歳入」は、音読みで「さいにゅう」と読みます。
「歳入」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「歳入」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
歳入の意味
「歳入」には次の意味があります。
・国家または地方公共団体での一会計年度内の収入。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「歳入」をわかりやすく言うと「国家や地方自治体などの一年間の収入」という意味になります。
「歳」の字には「一年間」という意味があります。
「歳入」の反対語は「歳出(さいしゅつ)」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・毛皮は国の有力な財源で、国の歳入の約三分の一を占めていたと言われる。
(出典:井上靖『おろしや国酔夢譚』)
・それはこの草原を持っている自治体の歳入の一部になるのです。
(出典:池澤夏樹『スティル・ライフ』)
・評議の席に提出した歳入歳出の予算は、そういうものになっていた。
(出典:藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』)
・一万六千両は藩の歳入額のおよそ半分である。
(出典:藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(上)』)
・二〇三〇年あたりで、受給と歳入は釣り合ってしまうことになっている。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(上)』)
類語
・現収(げんしゅう)
意味:現在の実際の収入。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・税収(ぜいしゅう)
意味:国や地方公共団体の徴税による収入。(出典:デジタル大辞泉)
・所得(しょとく)
意味:個人または法人が一定期間の勤労・事業・資産などから得る収入。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・収益(しゅうえき)
意味:事業などによって利益をおさめること。また、その利益。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・出納(すいとう)
意味:金銭や物品を出し入れすること。(出典:デジタル大辞泉)