欲求不満
「欲求不満が募る」などのように使う「欲求不満」という言葉。
「欲求不満」は、音読みで「よっきゅうふまん」と読みます。
「欲求不満」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「欲求不満」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
欲求不満の意味
「欲求不満」には次の意味があります。
・欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。その緊張によって攻撃的になりやすい。(出典:デジタル大辞泉)
「欲求不満が募る」は「欲求が阻害され、満足できない状態が続いている」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この連中も大学へ行って、なぜか欲求不満になって帰って来たと言った。
(出典:藤原正彦『若き数学者のアメリカ』)
・物質に関するかぎり、欲求不満というものを経験したことがなかった。
(出典:森村誠一『人間の証明』)
・先生はせっかくのご馳走を食べ損ねたような、欲求不満の顔をしていた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 4 ハリー・ポッターと炎のゴブレット(下)』)
・それとも、考えたくはないことだが、自分は欲求不満に陥っているのだろうか。
(出典:胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇1 警視正天山南路を行く』)
・この欲求不満のマクベスみたいな男はいったい何をしようというのだろう?
(出典:J・ハンター・ホーリー/小倉多加志訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第11巻 世界木枯し作戦』)
類語
・鬱憤(うっぷん)
意味:外へ出さないで心の中に抑えている怒りや恨み。また、そういう気持ちが積もること。(出典:デジタル大辞泉)
・不服(ふふく)
意味: 納得がいかず、不満に思うこと。 (出典:デジタル大辞泉)
・不愉快(ふゆかい)
意味:愉快でないこと。いやな気分になること。(出典:デジタル大辞泉)
・不本意(ふほんい)
意味:自分の本当の望みとは違っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・鬱屈(うっくつ)
意味:気分が晴れ晴れしないこと。心がふさぐこと。(出典:デジタル大辞泉)