欠落
「記憶が欠落している」などのように使う「欠落」という言葉。
「欠落」は、音読みで「けつらく」と読みます。
「欠落」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「欠落」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
欠落の意味
「欠落」には次の意味があります。
・一部分が欠け落ちること。(出典:デジタル大辞泉)
「欠落」は、物体の一部が欠けていることだけでなく、記憶や感情などが欠けていることも意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・欠落した顔の部分が、熊耳が言った拡大の意図を不気味に暗示している。
(出典:森村誠一『棟居刑事 悪の山』)
・ただどういうわけか、学校のことに関する記憶が欠落しているのですな。
(出典:内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』)
・彼女には精神的に欠落しているものがある、そう思うようになっていた。
(出典:中村恵里加『ソウル・アンダーテイカー』)
・誰の神経にも欠落部分があるものだが、私は宝石にまったく関心がない。
(出典:吉行淳之介『贋食物誌』)
・感情のすべてが欠落したように、人形のような目 で空を見つめている。
(出典:冴木忍『カイルロッドの苦難 3 愁いは花園の中に』)
類語
・欠損(けっそん)
意味:欠け損じること。欠けてなくなること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空白(くうはく)
意味:本来行なわれるべきであるのに、何も行なわれないこと。欠けてむなしい状態にあること。また、そのような時間や空間。ブランク。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不備(ふび)
意味:十分にととのっていないこと。そろうべき事柄や条件などが、完全にはそろっていないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不十分(ふじゅうぶん)
意味:十分でないこと。足りない所があること。満足すべきでないこと。また、そのさま。不完全。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・無縁(むえん)
意味:縁のないこと。関係のないこと。(出典:デジタル大辞泉)