標準
「標準的な能力」などのように使う「標準」という言葉。
「標準」は、音読みで「ひょうじゅん」と読みます。
「標準」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「標準」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
標準の意味
「標準」には次の意味があります。
・判断のよりどころや行動の目安となるもの。基準。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「判断基準にするもの」という意味です。
また、「標準」は「平均的であること」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その善い悪いの標準をどこにおくかといふことがこれからの問題である。
(出典:岸田国士『日本人とは?』)
・お互にあの人は立派な人だといふ標準が、もつと変つて来ねばいけない。
(出典:岸田国士『既往文化と新文化』)
・日本の詩を世界的の標準にまで高めたい目的を以て行かれたのであつた。
(出典:平野万里『晶子鑑賞』)
・アクセントは標準的な英語だが、奇妙に音楽的な調子がこめられている。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 13 惑星総督グライムズ』)
・確かにそれも一つの見やすい標準を与えるものであるには相違ない。
(出典:今西錦司『生物の世界』)
類語
・規格(きかく)
意味:物事の基準となる、社会一般の標準。(出典:デジタル大辞泉)
・規準(きじゅん)
意味:思考・行為などの際、のっとるべきよりどころ。規範となる標準。(出典:デジタル大辞泉)
・規範(きはん)
意味:行動や判断の基準となる模範。手本。(出典:デジタル大辞泉)
・基準(きじゅん)
意味:物事の基礎となるよりどころ。また、満たさねばならない一定の要件。(出典:デジタル大辞泉)
・水準(すいじゅん)
意味:事物の一定の標準。また、価値・能力などを定めるときの標準となる程度。レベル。(出典:デジタル大辞泉)