棄権
「大会を棄権する」などのように使う「棄権」という言葉。
「棄権」は、音読みで「きけん」と読みます。
「棄権」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「棄権」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
棄権の意味
「棄権」には次の意味があります。
・権利をすてて使わないこと。特に、投票または議決の権利を行使しないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「棄権」という言葉をわかりやすく言うと、「元々、予定・参加表明していたことを、何らかの事情により取りやめること」であるといえます。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・明日のミラージ・バットでは、一高選手の全員に途中で棄権してもらう。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 4 九校戦編 <下>』)
・そのチームは私を故障させたことに責任を感じて、次の試合を棄権しただって?
(出典:西尾維新『物語シリーズ 9 花物語』)
・到着すると、待っていたのは相手が棄権という拍子抜けの結果だった。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 2』)
・古橋が千五百を棄権したと云っても、別に怒ったような人もいない。
(出典:坂口安吾『安吾巷談』)
・この時点で深雪が試合を棄権しない限り、一高の総合優勝が決定している。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 4 九校戦編 <下>』)
類語
・放棄(ほうき)
意味:自分の権利・資格などを捨てて行使しないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・遺棄(いき)
意味:捨てて顧みないこと。置き去りにすること。(出典:デジタル大辞泉)
・放擲(ほうてき)
意味:投げ出すこと。捨ててかえりみないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・放置(ほうち)
意味:そのままにしてほうっておくこと。所かまわず置きっぱなしにしておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・辞退(じたい)
意味:勧められたことを遠慮して断ること。また、自分の既得の地位・権利などを遠慮して放棄すること。(出典:デジタル大辞泉)