梱包
「梱包作業」などのように使う「梱包」という言葉。
「梱包」は、音読みで「こんぽう」と読みます。
「梱包」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「梱包」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
梱包の意味
「梱包」には次の意味があります。
・筵(むしろ)や縄(なわ)をかけて荷造りすること。包みこんで荷造りすること。また、その荷物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
主に、物を運搬する際に起こる傷や荷崩れから保護する意味合いで用いられます。
「梱包」が「丈夫な荷造り」を意味するのに対して、似た言葉の「包装(ほうそう)」は「装飾的なラッピング」を意味します。
買い物をしたときなどに商品を包むのは「包装」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その下はまたビニール梱包になっていて、中身自体は外箱の半分程度だ。
(出典:樋口有介『楽園』)
・本の梱包・発送というのは、本当にその言葉通りの仕事だったのである。
(出典:原田宗典『はたらく青年』)
・最初に与えられた仕事は不良品の解体で、次には検査と梱包になった。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・何かを梱包するために買ってきて、書棚の上に置いたまま忘れていたものだ。
(出典:牧野修『屍の王』)
・その日付にあたる雑誌類は既に梱包できていたはずではなかったか?
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 1』)
類語
・パッキング
意味:荷造りすること。包装すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・荷造り(にづくり)
意味:品物を運送できるようにひもをかけたり、包んだりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・箱詰め(はこづめ)
意味:箱に物を詰めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・包装(ほうそう)
意味:物品を包むこと。また、そのうわづつみ。(出典:デジタル大辞泉)
・荷拵え(にごしらえ)
意味:荷づくりをすること。(出典:デジタル大辞泉)