梅毒
「神経梅毒」などのように使う「梅毒」という言葉。
「梅毒」は、音読みで「ばいどく」と読みます。
「梅毒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「梅毒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
梅毒の意味
「梅毒」には次の意味があります。
・梅毒トレポネーマTreponema pallidumを病原体とする性病の一種で、古くから西インド諸島に地方病として存在していた疾患。(出典:日本大百科全書)
「梅毒」は、代表的な性病であり、主に性行為によって感染します。
「梅毒」はスピロヘータの一種である「梅毒トレポネーマ」という細菌によって引き起こされる感染症です。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なんだと聞いたら、梅毒患者で夜も昼もうなっているのだと云っていた。
(出典:武者小路実篤『愛慾・その妹』)
・もしかしたら梅毒かもしれぬということは、考えてもみなかった。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
・しかし、どう考えても彼女が梅毒にかかっているとは思えなかった。
(出典:ミラー/大久保康雄訳『南回帰線(上)』)
・その梅毒が日本に上陸したのは、それからたった三年後の一五一五年である。
(出典:斉藤茂太『「まさか」の人に起こる異常心理』)
・最後はそれこそ脳梅毒みたいになって狂い死にするのであろうか。
(出典:渡辺淳一『光と影』)
類語
・ジフィリス
意味:梅毒(出典:精選版 日本国語大辞典)
・性病(せいびょう)
意味:おもに性交を介して感染する病気の総称。(出典:日本大百科全書)
・淋病(りんびょう)
意味:淋菌の感染による性病。性行為のほか菌の付着した手やタオルからも感染する。(出典:デジタル大辞泉)
・エイズ
意味:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって発症する疾患。(出典:世界大百科事典 第2版)