格調
「格調高い作品」などのように使う「格調」という言葉。
「格調」は、音読みで「かくちょう」と読みます。
「格調」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「格調」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
格調の意味
「格調」には次の意味があります。
・詩歌・文章・演説などの構成や表現から生じる全体の品格。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、「格調」は「主に芸術作品が感じさせる品」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それにつれて演出される格調の高いあの能楽の舞台面が多いのです。
(出典:上村松園『謡曲と画題』)
・笑いをさそうものから格調高いものまで、着せてみない衣裳はなかった。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(下)』)
・これは既に古典的な格調を持つ物語ふうの小説である。
(出典:福永武彦『第五随筆集 書物の心』)
・私はもう昨日の深夜、雪を掘り起した底から格調ある歌を聞いてしまっている。
(出典:横光利一『夜の靴』)
・読者の身になって雑誌を作る姿勢がうかがわれ、それでいて格調の高さがあった。
(出典:矢口純『酒を愛する男の酒』)
類語
・品位(ひんい)
意味:人や事物にそなわっている気高さや上品さ。品格。(出典:デジタル大辞泉)
・品格(ひんかく)
意味:その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位。(出典:デジタル大辞泉)
・気品(きひん)
意味:どことなく感じられる上品で気高い趣。(出典:デジタル大辞泉)
・趣(おもむき)
意味:そのものが感じさせる風情。しみじみとした味わい。(出典:デジタル大辞泉)
・味わい(あじわい)
意味:物事の趣味。物事の好ましいおもむき。妙味。(出典:精選版 日本国語大辞典)