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シュレディンガーの猫とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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シュレディンガーの猫

「シュレディンガーの猫のようだ」などのように使う「シュレディンガーの猫」という言葉。

英語では「Schrödinger’s cat」と表記します。

「シュレディンガーの猫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「シュレディンガーの猫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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シュレディンガーの猫の意味

「シュレディンガーの猫」には次の意味があります。

量子力学においてミクロの量子状態の変化とマクロの世界の観測をつなぐ問題。オーストリアの理論物理学者シュレーディンガーによって提起された思考実験である。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

「原子核の崩壊」というミクロの現象と「猫の生死」というマクロの世界での現象を重ね合わせるために行われた思考実験です。シュレーディンガーは原子核の崩壊を観測したとしても猫の生死がその時点で決まるとは限らず、箱を開けるという手を人間が加えなければ猫の生死がどちらへと決定づけられることはないとして、箱が開けられるまでその確率は収束せず無限大であるとした実験例です。
言葉としては、無限の可能性であることや、この実験自体、またパラドックスであることなど文脈によって様々な意味合いで用いられます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・箱の外の全世界は、自分にとって〝シュレディンガーの猫〟になる。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)

・同じ店の中なのに、ハイパー・インフレと安定経済という矛盾する状況が、シュレディンガーの猫のように同時存在しているのだ。
(出典:山本弘『神は沈黙せず』)

・まるでシュレディンガーの猫ね。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 3 悲惨伝』)

・「シュレディンガーの猫」は箱の中に閉じこめておくことはできるが、決して見ることはできない。
(出典:山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(下)』)

シュレーディンガーの猫、というフレーズが達也の脳裏に浮かんだ。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 10 来訪者編 <中>』)

類語

フィフティーフィフティー
意味:二つのものの間に優劣や多寡がないこと。金の分担や成功の可能性などについていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

五分五分(ごぶごぶ)
意味:互いに優劣や可否のないこと。半分半分であること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・パラドックス
意味:論理学で、ある命題と、それの否定命題が共に成り立つと結論され、その推論の中に誤りがあることを明確に指摘できない二命題。逆説。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・思考実験(しこうじっけん)
意味:理想的な実験方法や条件を想定し、そこで起こると考えられる現象を理論的に追究すること。(出典:デジタル大辞泉)

シュレーディンガー方程式(しゅれーでぃんがーほうていしき)
意味:量子力学的な状態を表す波動関数の時間的変化を規定する微分方程式。量子力学の基礎となるもの。(出典:デジタル大辞泉)

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