格付け
「格付けする」などのように使う「格付け」という言葉。
「格付け」は、「かくづけ」と読みます。
「格付け」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「格付け」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
格付けの意味
「格付け」には次の意味があります。
・経済・金融分野で、債券などの元本・利息がきちんと払えるかどうかの安全度を「AAA」「BB」といった簡単な記号で表すこと。信用格付け。また、公共工事入札で、入札する企業の施工能力を分類する際にも適用される。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
「格」には、地位や身分、程度や等級といった意味があることから、簡単に言い換えると、その企業や団体が信用できるかどうかランキングすることを意味します。
転じて、経済界や金融業界に限らず、物事の品質や評価の良し悪しを決める際にも用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・建設業界には、建設業法で定められた客観点数と呼ばれる格付けがある。
(出典:平安寿子『くうねるところすむところ』)
・あの康和銀行だって、一時はトリプルAに格付けされていたんだぜ。
(出典:幸田真音『傷 邦銀崩壊(上)』)
・彼女のいるホテルは世界的な格付けからすれば、それほど有名な店舗ではない。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第10巻』)
・東京が場所で格付けされているのを初めて知った。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・しかし、被害者に美人と非美人の格付けがあるというのも、どうも納得できない。
(出典:柴門ふみ『恋愛の法則36』)
類語
・品評(ひんぴょう)
意味:事物の優劣、価値の上下、等級などを論じ定めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・品定(しなさだめ)
意味:優劣や品質を批判し判定すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・価値付ける(かちづける)
意味:物事の値打ちをきめる。評価する。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・換価(かんか)
意味:物の値段を見積もること。値踏み。(出典:デジタル大辞泉)
・鑑定(かんてい)
意味:ものの真贋(しんがん)や品質のよしあしを調査のうえで見きわめたり、価格を決めたりすること。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))