根性
「根性がある」などのように使う「根性」という言葉。
「根性」は、音読みで「こんじょう」と読みます。
「根性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「根性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
根性の意味
「根性」には次の二つの意味があります。
1 その人の本来的に持っている性質。しょうね。また、あるものに特有の性質。
2 物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
根性の意味①「その人の本来的に持っている性質。しょうね。また、あるものに特有の性質。」
「根性」の一つ目の意味は「その人の本来的に持っている性質。しょうね。また、あるものに特有の性質。」です。
この意味ではその人本来の性格や性質を表しています。
そのため「野次馬根性」などのように、「○○根性」と使われることがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・武士にあつては武士魂なるものが、商人にあつては商人根性なのだもの。
(出典:尾崎紅葉『金色夜叉』)
・自分ですら気づかなかった根性が、ありありと露呈してくるものである。
(出典:吉川英治『競馬』)
・この道楽根性の発展も道徳家に言わせると怪しからんとか言いましょう。
(出典:夏目漱石『現代日本の開化』)
・根性がわるいなんて、そうと知らずに簡単になってしまうものなのね?
(出典:モンゴメリ/中村佐喜子訳『赤毛のアン』)
類語
・性状(せいじょう)
意味:人の性質と行状。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・気質(きしつ)
意味:生まれながらの気性。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・性格(せいかく)
意味:その人固有の性向、性質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ネーチャー
意味:天性。性質。(出典:デジタル大辞泉)
根性の意味②「物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。」
「根性」の二つ目の意味は「物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。」です。
この意味は、物事をやりとおす精神力という意味で使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こういう時にだけ異常な根性を見せる私を、みんな知っているのである。
(出典:内館牧子『愛してると言わせて』)
・こんな美味しそうな物を食べるのに 根性を使わないといけないなんて。
(出典:きゃんでぃそふと『つよきすACT B』)
・やっぱりスポーツは汗や根性や努力から解放されたときが一番面白い。
(出典:群ようこ『撫で肩ときどき怒り肩』)
・執念と根性でバイクに乗ってみたものの、まるで様になっていなかった。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
類語
・気骨(きこつ)
意味:自分の信念を守って、どんな障害にも屈服しない強い意気。(出典:デジタル大辞泉)
・根気(こんき)
意味:ものごとを飽きずに我慢づよく続ける気力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不撓不屈(ふとうふくつ)
意味:どんな困難にあっても決して心がくじけないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・気力(きりょく)
意味:何かを行おうとする精神力。(出典:デジタル大辞泉)