根も葉もない
「根も葉もない噂話」などのように使う「根も葉もない」という言葉。
「根も葉もない」は、訓読みで「ねもはもない」と読みます。
「根も葉もない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「根も葉もない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
根も葉もないの意味
「根も葉もない」には次の意味があります。
・少しの根拠もない。でたらめである。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと、「まるで事実であるかのように言われていることに対して、その証拠や根拠が全然ない」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ あいつは僕を脅かすために根も葉もないことを言い出したのだと思った。
(出典:福永武彦『海市』)
・そのなかにはもちろん、根も葉もないでっちあげの記事もまじっていた。
(出典:小鷹信光『アメリカン・ヒーロー伝説』)
・ 妻の一族も、彼について根も葉もない噂を周囲へまき散らしたようである。
(出典:神吉拓郎『私生活』)
・そしてあの話がほとんど根も葉もないことがわかるでしょう。
(出典:エミリー・ブロンテ/大和資雄訳『嵐が丘』)
・もちろん、根も葉もない話だったんだが、みんなはそれを信じこんでしまった。
(出典:山本弘『妖魔夜行 悪夢ふたたび……』)
類語
・事実無根(じじつむこん)
意味:根拠となる事実がまったくないこと。事実に基づいていないこと。根も葉もないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・話の様(はなしのよう)
意味:根も葉もないことである。作り話のようで、実際にはあり得ないことである。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・流言(りゅうげん)
意味:根拠のないうわさ。根も葉もない風説。流説るせつ。浮言。(出典:大辞林 第三版)
・口から出任せを言う(くちからでまかせをいう)
意味:口から出るままにいいかげんなことを言う。(出典:デジタル大辞泉)
・謂れ無い(いわれない)
意味:正当な理由がない。納得できる根拠がない。 (出典:大辞林 第三版)