枢機
「枢機に関わる」などのように使う「枢機」という言葉。
「枢機」は、音読みで「すうき」と読みます。
「枢機」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「枢機」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
枢機の意味
「枢機」には次の意味があります。
・物事の最も大切なところ。(出典:デジタル大辞泉)
国家の中心となるような大切な政務や機関という意味でも使います。
「枢」と「機」の字はどちらも「大切なところ」という意味を持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なぜ政治の枢機に俺が参加することが出来できないのだ。
(出典:出口王仁三郎『霊界物語 第六九巻 山河草木 申の巻』)
・秀吉はあれ以来、京都へ上って、中央の枢機で大いにうごいている。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)
・自分はもう一年の事で、K君と共に枢機に参する権利を失うところであった。
(出典:夏目漱石『永日小品』)
・つまり、国策推進の枢機ともいえる参謀本部作戦課の方針でもある。
(出典:半藤一利『ノモンハンの夏』)
・たゞ枢機から遠ざけたいといふことだけが、人々の同じ思ひであつたのだらう。
(出典:坂口安吾『道鏡』)
類語
・要(かなめ)
意味: 大切なところ。(出典:デジタル大辞泉)
・中核(ちゅうかく)
意味: 物事の中心。重要な部分。核心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・中枢(ちゅうすう)
意味:中心となる大切なところ。重要な部分。(出典:デジタル大辞泉)
・枢軸(すうじく)
意味:物事の中心となる部分。(出典:デジタル大辞泉)
・機軸(きじく)
意味: 物ごとの中心になるところ、活動の中心。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )