果報
「果報者」などのように使う「果報」という言葉。
「果報」は、音読みで「かほう」と読みます。
「果報」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「果報」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
果報の意味
「果報」には次の意味があります。
・よい運を授かって幸福なこと。(出典:デジタル大辞泉)
もとは仏教用語で「前世での行いが現世に報いること」を意味する言葉であり、ことわざでは「果報は寝て待て」などのように使われます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あとの果報は、すべて直義へ与えようぞと、一そう思った。
(出典:吉川英治 『私本太平記』)
・ローエングラム公は野心と鋭気に富んだ若者であり、果報を待って日を送るタイプではない。
(出典:田中芳樹 『銀河英雄伝説 4 策謀篇』)
・「口果報とはこのことだね」 広い食堂のテーブル一杯に並べられたオードブルを見渡して矢的は呆れた。
(出典:高橋克彦 『偶人館の殺人』)
・だから冊封使は果報の象徴なのである。
(出典:池上永一 『テンペスト1 若夏の巻』)
・地面を掘り起こしてでも、果報は探し出すものなのです。
(出典:谷川流 『1 涼宮ハルヒの憂鬱』)
類語
・幸運(こううん)
意味:物事のまわりあわせがよく、すべてがうまくいくさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・利福(りふく)
意味:利益と幸福。(出典:デジタル大辞泉)
・慶福(けいふく)
意味:めでたいこと。幸い。(出典:デジタル大辞泉)
・ラッキー
意味:運のよいさま。また、縁起のよいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・副禄(ふくろく)
意味:幸福と俸禄(ほうろく)。しあわせ。(出典:デジタル大辞泉)