本邦
「この情報は本邦初公開だ」などのように使う「本邦」という言葉。
「本邦」は、音読みで「本邦」と読みます。
「本邦」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「本邦」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
本邦の意味
「本邦」には次の意味があります。
・この国。我が国。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「本邦」は「自分の国」を指します。「本邦初公開」と言う場合、「自分の国で初めて公開すること」を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・本邦に河は多いがかくも見事に発達した峡流は恐らく類がないであろう。
(出典:木暮理太郎『黒部峡谷』)
・本邦文化史上における彼の存在の意義はまさにここにあるべきである。
(出典:原勝郎『東山時代における一縉紳の生活』)
・映画でいうなら、世界に先がけて本邦で初公開というやつである。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 8 遙かなる旅人』)
・本邦で作られた水滴もその種や数において少なくはない。
(出典:柳宗悦『工芸の道』)
・本邦で蛇は一通りの殺しようで死に切らぬ故執念深いという。
(出典:南方熊楠『十二支考』)
類語
・我が国(わがくに)
意味:自分の国。われわれの国。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・自国(じこく)
意味:自分の国。自分の生まれた国、または、自分が国籍をもつ国。(出典:デジタル大辞泉)
・本国(ほんごく)
意味:その人の生まれ育った国。祖国。また、その人の国籍がある国。母国。(出典:デジタル大辞泉)
・邦(ほう)
意味:わが国の。日本の。(出典:デジタル大辞泉)
・邦国(ほうこく)
意味:くに。国家。また、わが国。(出典:精選版 日本国語大辞典)