未踏
「未踏の地」などのように使う「未踏」という言葉。
「未踏」は、音読みで「みとう」と読みます。
「未踏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「未踏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
未踏の意味
「未踏」には次の意味があります。
・まだ足をふみ入れたことがないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり、「未踏」は「未だに誰も足を踏み入れたことがないこと」を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・偵察とはいえ、未踏の南壁を八〇〇〇メートルまでの高度に達した。
(出典:植村直己『青春を山に賭けて』)
・この人跡未踏の奥地をたずねて、そこの動物を調査するのがわしの仕事だった。
(出典:ドイル/永井淳訳『失われた世界』)
・この地球上でまだ文明が足を踏み入れてない数少ない未踏地帯だ。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター2 エイリアン魔獣境 I』)
・とにかくここは未踏の、しかもおそらく住民が敵意を抱いていると思われる世界なんだ。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 7 傷ついた栄光』)
・通訳として実に多分野の意思疎通を取り持ってきたが、未踏の聖域がある。
(出典:米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』)
類語
・前人未到(ぜんじんみとう)
意味:今までだれも足を踏み入れていないこと。また、だれもその境地に到達していないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・人跡未踏(じんせきみとう)
意味:人がまだ足を踏み入れたことがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・未見(みけん)
意味:まだ、見たり会ったりしたことがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・処女地(しょじょち)
意味:まだ開墾されていない土地。まだ人間によって利用されていない、自然のままの土地。転じて、まだ調査研究の行なわれていない学問分野などについてもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・未開(みかい)
意味:土地がまだ開拓されていないこと。(出典:デジタル大辞泉)