未然
「事故を未然に防ぐ」などのように使う「未然」という言葉。
「未然」は、音読みで「みぜん」と読みます。
「未然」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「未然」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
未然の意味
「未然」には次の意味があります。
・まだそうなっていないこと。まだそのことが起こらないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「未」は「いまだに~でない」を、「然」は「そのとおり、そのまま」を意味し、合わせて「まだそうなっていない状態」を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こういう人は、途中で気づいて被害を未然に防ぐことができた人である。
(出典:東海林さだお『タコの丸かじり』)
・もしそうしていれば、優馬の死を未然に回避することができたのか。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・危険を未然に察知することを達人の証とするエピソードは、他にもある。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
・もし、おれさえしっかりしていて、事を未然に防ぐことが出来たならば。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』)
・犯罪を発見するのも未然に防ぐのも、警察の仕事のうちじゃないっすか。
(出典:椹野道流『鬼籍通覧4 隻手の声』)
類語
・事前(じぜん)
意味:物事の起こる前。実行、実施される前。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・前もって(まえもって)
意味:あらかじめ。かねてから。(出典:デジタル大辞泉)
・見越し(みこし)
意味:将来を見通すこと。予測(出典:デジタル大辞泉)
・あらかじめ
意味:物事の始まる前に、ある事をしておくさま。前もって。(出典:デジタル大辞泉)
・先立って(さきだって)
意味:他よりさきに出かけて。前もって。(出典:デジタル大辞泉)