有閑
「有閑夫人」などのように使う「有閑」という言葉。
「有閑」は、音読みで「ゆうかん」と読みます。
「有閑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「有閑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
有閑の意味
「有閑」には次の意味があります。
・ひまのあること。特に、生活に余裕があり、ひまの多いこと。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「余裕のある生活をおこなっていること、またはそのような人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして町には有閑夫人と称する階級がのさばっている時代であった。(出典:永井隆『ロザリオの鎖』)
・かすかに色の入った眼鏡めがねをかけている加藤は、まったく平凡へいぼんな有閑学生だ。(出典:山本弘,下村家惠子,友野詳『妖魔夜行 真夜中の翼』)
・俳諧は日本にたった一つ、今も我々の保養のために残っている有閑文学である。(出典:柳田国男『木綿以前の事』)
・押しかけのただ働きでは、有閑令嬢のお遊びとしか見られないというのであろう。(出典:本田靖春『ニューヨークの日本人』)
類語
・暇(ひま)
意味:用事のない時間。(出典:デジタル大辞泉)
・余裕(よゆう)
意味:ゆったりと落ち着いていること。心にゆとりがあること。(出典:デジタル大辞泉)
・悠然(ゆうぜん)
意味:物事に動じないでゆったりしているさま。ゆっくりとしたさま。(出典:日本国語大辞典)
・退屈(たいくつ)
意味:何もする事がなくて、暇をもてあますこと。(出典:日本国語大辞典)
・長閑(のどか)
意味:ゆったりとくつろぐさま。急がないで気長に構えるさま。(出典:デジタル大辞泉)