月桂冠
「月桂冠を授かる」などのように使う「月桂冠」という言葉。
「月桂冠」は、音読みで「げっけいかん」と読みます。
「月桂冠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「月桂冠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
月桂冠の意味
「月桂冠」には次の意味があります。
・古代ギリシアで、霊木である月桂樹の枝葉でつくった冠。競技の優勝者に与えられた。転じて、名誉または名誉ある地位をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「月桂冠」は、古代ギリシアで優勝者に与えられた冠であり、転じて、最も優れている証しや地位をあらわす言葉としても使われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私の最初の月桂冠は祖国に捧げるが、次の月桂冠は貴女にあげる。
(出典:加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』)
・老婦人は彼女についてナポリへ行き、彼女が最初の月桂冠を頭上に飾るのを見て以来、ずっといっしょにいたのだった。
(出典:アンデルセン/神西清訳『即興詩人(上)』)
・そして絶えず人々は、月桂冠を彼に与えよと、ののしるのでござります。
(出典:国枝史郎『レモンの花の咲く丘へ』)
・幸福であることを決意した人々に対する褒美として、市民の月桂冠といったようなものを私は提案したい。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(下)』)
・Fなる魔法使い俺の頭を見ろ!月桂冠を得たものは、女子をも共に得べきものだ!俺の頭には月桂冠が輝いている。
(出典:国枝史郎『レモンの花の咲く丘へ』)
類語
・記章(きしょう)
意味:記念のしるしとしてその事に関係した人などに与えるもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・褒章(ほうしょう)
意味:栄典の一。ある分野において、りっぱな行い、功績のあった人を表彰するために国から与えられる記章(出典:デジタル大辞泉)
・勲章(くんしょう)
意味:国家や公共に対する勲功・功労を表彰して国から授けられる記章。(出典:デジタル大辞泉)
・栄典(えいてん)
意味:国家・社会に功労のあった人を表彰して与えるもの。日本では、位階・勲章・褒章の3種で、本人1代限り。(出典:デジタル大辞泉)
・桂冠(けいかん)
意味:月桂樹の枝や葉で作った冠。げっけいかん。(出典:精選版 日本国語大辞典)