暗躍
「裏で暗躍する」などのように使う「暗躍」という言葉。
「暗躍」は、音読みで「あんやく」と読みます。
「暗躍」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「暗躍」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
暗躍の意味
「暗躍」には次の意味があります。
・人に知られないように、ひそかに策動すること。暗中飛躍。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「暗躍」を分かりやすくいうと「誰にも知られないように動くこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すでに日本の敗北を見越して、ゲリラの暗躍がひどくなっていました。
(出典:御田重宝『特攻』)
・何万人のエージェントを死なせても手に入れようと暗躍するだろう。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター5 エイリアン怪猫伝』)
・人の視線を浴びるよりも、誰も気にしない場所でこそこそと暗躍するほうがいい。
(出典:桜坂洋『よくわかる現代魔法 第4巻 jini使い』)
・かれ自身が、いちいち義昭の暗躍を監視しているわけにはいかない。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・むしろ、組織の暗躍を掴む端緒を与える結果にしかならないだろう。
(出典:麻生俊平『ザンヤルマの剣士 第二巻』)
類語
・糸を引く(いとをひく)
意味:裏で指図して人を操る。(出典:デジタル大辞泉)
・暗中飛躍(あんちゅうひやく)
意味:人に知られないようにひそかに策動し活躍すること。暗躍。(出典:デジタル大辞泉)
・手を回す(てをまわす)
意味:ひそかに手を尽くしてはたらきかける。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・黒幕(くろまく)
意味:(比喩的に) かげにいて、はかりごとをめぐらしたり指図したりする者。くろ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・画策(かくさく)
意味:はかりごとをめぐらすこと。ひそかに計画を立てること。また、その計画。(出典:デジタル大辞泉)