暗渠
「暗渠散歩」や「暗渠の楽しみ方」など、テレビや雑誌でも取り上げられている「暗渠」という言葉。
「暗渠」は、音読みで「あんきょ」と読みます。
「暗渠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「暗渠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
暗渠の意味
「暗渠」には次の意味があります。
・ 地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路。(出典:デジタル大辞泉)
「暗渠」をわかりやすく言うと、「地上からは目に見えない水路」のことです。
蓋がなかったりして目に見える水路は「明渠(めいきょ)」と言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・信じられないことに、この暗渠で生活する人間がほかにもいるのだ。
(出典:初野晴『漆黒の王子』)
・地下の暗渠から水があふれ、噴水のように地上に噴きあがっているのだ。
(出典:田中芳樹『薬師寺涼子の怪奇事件簿8 水妖日にご用心』)
・右のビルの隙間を抜けると昔の川だった場所が暗渠になってる。
(出典:暁works『るいは智を呼ぶ2 花城花鶏』)
・それはさまざまな欲望に浮き沈むごみだらけの暗渠のような場所だった。
(出典:山本道子『ベティさんの庭』)
・だが、マサコがあの晩、暗渠の川に捨てた物はこっそり拾い上げていた。
(出典:桐野夏生『OUT(上)』)
類語
・水路(すいろ)
意味:水の流れるみち。(出典:デジタル大辞泉)
・下水道(げすいどう)
意味:下水を流すために地上や地下に設けられた排水施設。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・掘割(ほりわり)
意味:地面を掘ってつくった水路。(出典:デジタル大辞泉)
・溝渠(こうきょ)
意味:給水や排水のため、土を掘ったみぞ。(出典:デジタル大辞泉)