晩年
「幸福な晩年を過ごす」などのように使う「晩年」という言葉。
「晩年」は、音読みで「ばんねん」と読みます。
「晩年」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「晩年」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
晩年の意味
「晩年」には次の意味があります。
・一生の終わりに近い時期。年老いてからの時期。(出典:デジタル大辞泉)
「晩年」は基本的に人が死んでからその人の一生を振り返るときによく使われる言葉であり、生きている人に使われることはあまりありません。
死ぬ前の数年のことをいい、年に関係なく使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・第二期は、一八八五年から一九〇五年の死にいたるいわゆる晩年である。
(出典:ヴェルヌ/村上啓夫訳『海底二万リーグ(下)』)
・晩年の恋 一八五五年夏、それは詩人が世を去る八ヵ月前のことである。
(出典:ハイネ/井上正蔵訳『ハイネ詩集』)
・氏はまた晩年になって絵を書いたり詩を作ったりする模様であった。
(出典:高浜虚子『漱石氏と私』)
・晩年から死後にかけて、彼の上に浴せかけられた攻撃は、数を知らない。
(出典:中野好夫『世界史の十二の出来事』)
・父親がその晩年をひとりで過ごした家に、僕はずっと寝泊まりしている。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)
類語
・老後(ろうご)
意味:年をとってからのち。(出典:デジタル大辞泉)
・晩節(ばんせつ)
意味:人生の終わりのころ。晩年。(出典:デジタル大辞泉)
・老年期(ろうねんき)
意味:年をとって、精神的、身体的に環境の変化に対する適応能力が減退する時期。(出典:デジタル大辞泉)
・老い先(おいさき)
意味:年とった人の、これからの人生。余生。(出典:デジタル大辞泉)
・余生(よせい)
意味:盛りの時期を過ぎた残りの生涯。残された人生。(出典:デジタル大辞泉)