時計
「時計を見る」などのように使う「時計」という言葉。
「時計」は、音読みで「とけい」と読みます。
「時計」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時計」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
時計の意味
「時計」には次の意味があります。
・時刻を知り、また時間を計るのに使う器機。(出典:デジタル大辞泉)
「時計」は当て字であり、本来は「土圭」と表記しました。
「圭」は「影」を意味し、「土圭」は「日時計」を意味しました。
「時計」は明治以降に用いられるようになった表記です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今この村に生きている者で、誰もこの時計が動くのを見た者がなかった。
(出典:海野十三『時計屋敷の秘密』)
・壁の電気時計で約束の時間ちょうどに、男性がひとり部屋に入って来た。
(出典:片岡義男『七月の水玉』)
・それから食堂の方へ出て見ると時計はちょうど十二時になってゐました。
(出典:知里幸恵『手紙』)
・今もしここに宇宙のエントロピーの量を指示する時計があると想像する
(出典:寺田寅彦『時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ』)
・多分もう八時を過ぎているだろうと思ったが時計を見る勇気さえなかった。
(出典:小酒井不木『被尾行者』)
類語
・時辰儀(じしんぎ)
意味:時計の古い言い方。(出典:大辞林 第三版)
・クロック
意味:時計。柱時計。置き時計。(出典:デジタル大辞泉)
・腕時計(うでどけい)
意味:手首につけて携帯する時計をいう。18世紀末から女性たちによって腕につけられ始めた。(出典:小学館 日本大百科全書)
・振り子時計(ふりこどけい)
意味:振り子の振動の等時性を利用して時刻を指示する装置。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
・砂時計(すなどけい)
意味:中央のくびれた8の字形の容器に微細な砂を入れ、上部から下部への砂の移動によって経過時間を計るもの。(出典:小学館 日本大百科全書)